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オープンソースとライセンス

category : スタッフBlog 2013.8.1 

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技術部の高安です。

ここ数年、自社の一括開発などで、オープンソースを利用した案件が増えてきました。
開発合宿に参加したメンバーがいたり、自社開発したOSSのリリースも現実味を帯びてきました。
そこで、今回はOSSビジネスを展開する上で重要なライセンスについて考えてみました。

まずオープンソースの何がユーザにとりありがたいかって無料で利用できるところですね。
グループウェアでaipoを使っていますが、それまで有料ツールを使っていたところを特に不自由なく
無料のツールでまかなえているのですから、直接的なコスト削減ができます。

さて、ユーザとしての立場から一歩進んで、例えばaipoでは有料ツールにあったような
ワークフロー申請ができないから、なんとかカスタマイズして作れないかと苦心して
なかなか使い勝手のいいワークフロー機能が追加できたとします。
自分で作って自分で使っているうちはいいのですが、あまりに使い勝手がいいので欲が出て、
これを売りたいなと思ったときにライセンスの問題が絡んできます。

当然のことですが、ソフトウェアを開発すれば、オープンソースにするかしないかにかかわらず
著作権が自動的に発生します。
通常、誰かの著作物を利用するには、その著作者から利用許諾を得ます。
利用を許諾するための条件を規定するものがライセンスです。
オープンソースは通常、ただで自由に使ってよいとライセンスで規定しているから
無料で使えるわけです。

だけど、いくら自由にといっても、自分で開発した部分のコードを秘密にして
有料で第三者へ提供するなんてことは許されないだろうと思いがちですが、
ライセンスによっては許される場合もあります。

一口にオープンソースのライセンスといっても、種類は様々で、
OSIが承認しているライセンスだけでも50種類ほどありそれぞれに制約の度合いが異なります。

大きく分類すると、制約が厳しい順にGPL系、MPL系、BSD系の3種類に分けることができます。
GPL系のライセンスで公開されているオープンソースは改変して作成したソフトも
ソースを公開しなければなりませんが、BSD系ではソースを秘密とすることも認めています。

Aipoは、AGPL3(現状、もっともコピーレフト性の強いGPL Ver3をベースとしたライセンス)で
公開されていますので、改変したら公開する必要があるでしょうが、、、

オープンソースで利益を上げようとする場合、
例えば自社でやっているように誰もやっていないカスタマイズをほどこして、
そのカスタマイズ料金で利益を得る、あるいは、オープンソースに付随する製品(サポートを含む)で
利益を得るのが主ですね。

だから、ライセンス収入を得ることを目的とするビジネスはあまり普及していないように思います。
ただ、ここも、ちょっとややこしくて、オープンソースを組み込んだパッケージソフトを売り出そうとした場合、
GPL系のオープンソースを組み込んでしまうとそのパッケージごとソースを公開する義務が発生してしまいます。

こういったことを避けるために、オープンソースとして公開するのと同時に全く同じものを
商用ライセンス版として売る場合もあります。
(MySQLの例など。著作権者であれば、複数のライセンスをソフトウェアに設定することが可能です)

公開してしまうことによるデメリットもありますが、やはり、オープンソースのメリットは、公開することによって
ユーザからのフィードバックを得たり、自社のみでは対応が難しい広範囲なフィールドテストを行うことができ
短期間に品質向上がはかれることだと思います。
ただ、前述したような問題もあるので、どこまでオープンとするかは非常に重要な問題となってきます。

ライセンスの問題はとっつきずらいですが、身近なオープンソースソフトについて、
どういったライセンスでリリースされているか見直してみるといろいろと気付くことがあるかと思います。

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